動画サイトのおすすめに上がっていた「あしたのジョー2」の第1話を見た。いつもならやり過ごすところだが、今回そうしなかったのは明日開催の「旅人弾き語りライブ」で何か足しになることでも見つかるかもと思ったからだ。何故かというと旅流にとってジョー2の矢吹丈は旅人の印象が強く、明日のライブのゲストに呼んでも遜色がないと思えるほどの人物だからだ。

  あ?らよっ と(ジョーが柵とかを飛び越える時の掛け声)

 なぜ、旅人だと思うのかー。その理由を挙げてみる。まず、あのバッグ。名も知らぬあの小さいサンドバッグのようなバッグだ。ジョーは半ばトレードマークのようなあれを肩からいつも掛けている。あれにはいつでも街とおさらばできる用意が詰まっているのだと思う。パチンコを打ちに行くときも、試合会場から泪橋へ帰る途中でもいつでも襲ってくる旅立ちの衝動に備えているのだと思う。子供の時は中身まで想像したりせずにもっと漠然と憧れて見ていただけで、でも憧れたのは彼がグローブを付けて試合や練習に打ち込んでいる姿ではなく、彼があのバッグを肩から下げて何処かへ行ってしまう姿や、何処かを歩いている姿や、何処からか帰ってくる姿だった。
 そして、もう一つー。いや、その前に、なぜこんなことを書いているかというと。明日のライブに矢吹ジョーは関係ないからだ。明日は都会の片隅の店にいながら旅の雰囲気を感じてもらいたいという趣旨のライブイベントで、どこからどう見てもボクサーでしかないあしたのジョーは残念ながら不要というほかない。彼を旅人と思っているのは旅流だけで、皆さんには関係のないことだ。だから、関係のないことを明日のMCで話さなくていいように今ここで書いています(笑)。

 話を戻します。ジョーが旅人であると思う理由というか、もうこれは解答とも言える案件なのですが、それは主題歌が思い切り「旅」についてを歌っているからです。「Midnight Bluse」や「果てしなき闇の彼方に」は旅という言葉こそ使われていませんが、紆余曲折を経た人生の唄と言える名曲です。それを書いて歌ったのがあの「荒木一郎」です。この人の経歴を思うと「果てしなき?」はなかなか胸にずしりと来ます。(因みに昨年の観月ゆうじさんと大江戸ワハハ本舗さんの大分ショーにゲスト出演させて貰っていた旅流は「空に星があるように/荒木一郎」を唄う光栄に恵まれて大切に唄いました。その時の衣装姿を楽屋で自撮りした写真が現在のFaceBookのプロフィ写真となっています)

 長くなりましたね。明日のMCで言わないように、ここに書いておいて本当によかったですね。さて、この話題をやっつけましょう。主題歌が旅の印象を決定づけているという話でしたが、決定打は実は劇場版の「あしたのジョー」の主題歌の「美しき狼たち/おぼたけし」です。歌の中に「♪男なら旅立つ時が来る?」という耳にこびりつくフレーズが出てきてしまいます。これを聞くたびに自分にもそういう時がやってくるんだろうか?やって来なかったらどうしよう、などと期待と不安の入り混じった心でジョーのように見知らぬ街をあてもなく歩く自分の姿をいつも思い描いていました。真っ白に燃え尽きるジョーにはまるでピンと来なく、風来坊のような時の彼ばかりを見つめていたんだと今ならわかります。なるほど、こうやって整理してみると(散らかしてるようにしか見えませんが)矢吹ジョーは旅人ではありませんね。彼は常に全力でぶつからないと自分が納得できなかった人で、だからこそ旅の住人では終われなかったんでしょうかね。うん、全然旅人ではないですね。明日のライブで話さなくて本当に良かった。


 今日本当に書きたかったのは「矢吹ジョー」ではなく「ジム=ホーキンズ」です。後者は児童文学の「宝島」を原作とした東京ムービー新社制作のテレビアニメの主人公の少年の名前です。実はこの二つの作品は絵のタッチがよく似てるんです。何を隠そう「宝島」は「あしたのジョー2」の少し前に東京ムービー新社が制作した作品です。「宝島」は少年が宝島を目指す船に乗り込み、大人たちや海賊との友情や裏切りを糧に、航海という旅の中でやがて一人前の船乗りになってゆく姿を描いた物語です(羽田健太郎&岩谷時子による旅と冒険感満載のこちらの主題歌を旅流が弾き語ってみましたコチラ(2分50秒頃から)。旅流は日頃から自分の旅への憧れの原点はここだと言っています(正しくはトムソーヤやハックなども含む子供の頃に見た少年の冒険物アニメ)。しかし、紐解くと恐ろしいことがわかってきました。「明日のジョー」「宝島」よりもさらに昔に「ガンバの冒険」というアニメ作品があり、これについても幼き日の旅流少年はがっちりと心を掴まれていたのですが、実はこれら3つの作品のすべてに関わっていた人物がいるのです。さて、、、と、もう気が済んだのでそろそろやめますね。ここまで読んでくださった方には本当に心から謝罪いたします。申し訳ありませんでした。実を言うとこの後、本当はNLPという心理学をこすって日本人の民族としての旅の、もういいですね!ありがとうございました!!お陰様で身も心も軽くなりました。身軽になりました。明日のライブは爽快な気分でお届け出来そうです!若干チケットございます!是非、お友達をお誘い合わせの上お越しください。旅の交差点「蒲田」でお待ちしています!!

旅人弾き語りライブ
9月12日(木) 開場19時/開演19時30分
会場/音楽食堂SWS
前売り2,500(1d別)/当日3,000(1d別)
出演/タマ伸也、瀬戸口正樹、旅流草一郎
問い合わせ03-3735-3628


<追記>
 文中の「Midnight Blues 」と「果てしなき闇の彼方へ」は蒲田の路上でも唄ってます。