『蒲田発路上シンガー』  〜旅流 草一郎ブログ〜

蒲田駅前で歌い続ける路上シンガーの徒然日記

November 2012

街が早く眠る日曜の夜
 風上にバキュームカー
  私には昼寝のツケが回ってくる

考えたくもないことを考えるもよし
  満たされる怠惰な夢想に興じるもよし

ただただ、好みの酒を味わいながら
  風下に死損ないの赤とんぼ
   睡魔がノックするのを待つだけの
    何の刺激もない幸福に浸りながら
    
小さな責任や、大きな無責任に想いを馳せてても…
 やはり、気になるのは、あの夜の住人が、駅の反対側で、朝から駆けずり回っている姿

あと一杯だけ飲んで寝よう…


冷めた祈りが思い出される
 酒でごまかす昼下がりの…

  「呼ばれたからと言って
    もう易々と駆け付けたりはしない」

君の憤りは正し過ぎて
 更に君を孤独へと追いやった

  幾度となくここが瀬戸際だと言い聞かせてきたのだ
   無理もない

それでも世界は君を利用しようと今日も虎視眈々と君の良心を窺っている
  やはり、今日も瀬戸際なのだ

友よ、東から勇気を贈る
 生まれもって心に宿りし光が解き放たれる日は必ず来る

 今暫くの辛抱だ
   頑張ってくれ!

アップライトの鍵盤を君がふざけて叩く
世界中の不安をどこかに追いやるように
夜の街はクローム ひび割れた銀の城
隠れる場所などもう どこにもない気がしてた

        エミリィ アンバランスなday
         見つからないものは何?
     エミリィ アンバランスなday
        探してたものは何?

ダウンライトがぼんやりと君の横顔を照らす
まるで天使のように君が翼を拡げる
街の騒ぎはつづく寒い季節を前に
作られたぬくもりがあたたかく見えた夜

        エミリィ アンバランスなday
見つからないものは何?
           エミリィ アンバランスなday
        探してたものは何?

眠れない夜を抱えた窓辺で
祈りを捧げる少女のアップライトよ、鳴り響け!


押さえつけた感情で都会の空気を吸えば
誰もが大人の振り 言い訳を盾にして
無防備な真心は傷つけられてくだけで
それでも君はこの街で今日も生き続けている

        エミリィ アンバランスなday
見つからないものは何?
        エミリィ アンバランスなday
        探してたものは何?

眠ることさえ許されぬこの街で
祈りを捧げる少女の窓辺に星よ降れ!

眠れない夜を抱えた窓辺で
祈りを捧げる少女のアップライトよ鳴り響け!


EMILY′S SONG/SOICHIRO

↑このページのトップヘ